露天神社(つゆのてんじんじゃ)
こんにちは。新入社員のMです。
今回は、「曾根崎心中」の舞台として知られる、お初天神こと露天神社についてお伝えしていきます。
曾根崎心中とは、江戸時代を生きた劇作家・近松門左衛門が実際に起きた事件を題材に綴った、人形浄瑠璃や歌舞伎で上演される作品です。
お初と徳兵衛はかねてより互いに愛し合う仲であったが、徳兵衛の周りで勝手に縁談話が進められてしまい、それがようやく解消できるかというところでその望みを絶たれてしまう。
ふたりは来世ではきっと結ばれると契りながら、曽根崎にあるこの露天神社で共に命を絶ったという物語です。
曾根崎心中の登場人物の名を取って「お初天神」と呼ばれるようになったこちらでは、今でも恋愛や縁結びに関するお守りと絵馬が目立ちますが、では作品が世に出される以前はどのような神社として知られていたのでしょう?
露天神社はおよそ1300年もの歴史を持つとされ、菅原道真公がこの地に立ち寄り歌を詠んだという故事も伝わっています。
そんな由緒正しい神社であったからこそ、物語の舞台としても相応しいものと思われたのかもしれませんね。
投稿日: 2023年9月26日
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