藤田美術館④
こんにちは。新入社員のMです。
今回は、人々が遺した筆跡と表情についてお伝えしていきます。
アイキャッチ画像の仮面は、舞楽という雅楽の一種で演じられる、「陵王」という人物がつけていたとされる仮面を模したもの。
陵王は武人であったそうなので、こうした恐ろし気な仮面を好んだのかもしれません。
こちらの作品は、いずれもモノクロの温かみを感じられる一品ですね。
こうした感慨は、時の流れと共に真っ白かった紙が緩やかにその色を変えてきたが故の、後世だけの楽しみのようにも思われます。
これらを描いた人物は、どのような想いでこの作品最後の一筆を刻んだのでしょう。
こちらの作品は、国の重要文化財にも指定されている、伎楽という芸能で使われていた面です。
伎楽は現代では失われた文化となってしまいましたが、こうしてその一端が遺されたことにより、今でもかつてあった芸能の気配を漂わせています。
そして、今回の藤田美術館における展示品の最後を締めるのは、こちらの豊臣秀吉像。
秀吉はその出自故か、若い頃を描いたものはあまり見かけませんね。
こうして私たちが見られる秀吉の姿というものは、すっかり描かれ慣れた頃の表情なのでしょう。
投稿日: 2023年9月18日
タグ: 芸術